認知症ケア委員会の全体会として、身体拘束の勉強会を行いました。

身体拘束とは、認知症などの高齢者の方を「治療または介護の邪魔になる行動がある」あるいは「事故の危険性がある」という理由で行動を抑制する。あるいは向精神薬等を飲ませて動けなくすることも身体拘束となります。今回は職員が学んできた事を発表するという形で勉強会を行いました。

一般的に身体拘束と言えば、ベッド柵等で物理的に行動を抑制する「フィジカルロック」や、薬物の(過剰又は不適切な)投与で抑制する「ドラッグロック」が連想されますが、ベテラン職員でもつい無意識に行ってしまう身体拘束に「スピーチロック」というものがあります。これは言葉で利用者の方の心身の動きを封じてしまう「言葉による拘束」です。例として「ちょっと待ってて下さいね」「立たないで下さい」などが挙げられます。これらの言葉は、つい無意識で言ってしまいそうですが、言葉で利用者の方の行動を抑制してしまっているという自覚を持ち、注意深く考えて発言する大切さを学ぶ事が出来ました。