10月15日、「褥瘡(じょくそう)」をテーマに全体会を開催しました。

今回はラテックス九州販売様に講師を依頼し、耐圧測定器を使用した体位変換の講義と実技を行っていただきました。

講義では、褥瘡が発生しやすい部位(仙骨部・踵部・坐骨など)にどの程度の圧力が集中するのかを、耐圧測定器の画面を通して視覚的に学びました。

クッションを適切に使用し、わずかに体位を変えるだけで、皮膚や皮下組織に加わる圧力が大幅に低減することが分かり、参加者からは「こんなに圧の違いが出るとは驚きだった」という声もありました。

褥瘡は、身体の同じ部位に持続的な圧力が加わり、血流が阻害されることで皮膚や組織が壊死してしまう状態です。

医学的には 70mmHg以上の圧が2時間以上持続すると褥瘡が生じやすい とされており、特に骨突出部に圧力が集中しやすいため注意が必要です。

今回の講義では、耐圧測定器が数値を示してくれたため、職員一人ひとりが「危険となる圧」を具体的に理解することができました。

実技では、実際に職員がベッド上に横になり、クッションの位置や体位を変えることで圧力がどのように変化するのかをその場で測定しました。非常に実践的で分かりやすい体験となりました。

今回の講演を通して、褥瘡予防には「正しい体位変換」と「クッションの活用」が欠かせないことを改めて学びました。

今後も利用者様の安全・安心を第一に、職員一同、より質の高いケアの提供に取り組んでまいります。